エヌビディアは先週20日に8~10月期の決算を発表し、増収増益で来期の見通しも良い好調な決算だった。しかし決算発表後のエヌビディア株は下げ続けており、25日も場中に一時前日比7%以上下落。市場のAIバブル懸念を払拭できずにいる。
10月には一時時価総額が5兆ドル(現在のレートで約780兆円、以下同じ)を超えて世界最大の株式銘柄として注目され続けるエヌビディア(銘柄コード:NVDA)は、先週の19日のNY株式市場終了後(日本時間20日早朝)に8~10月期の決算を発表した。
その内容によると売上高は前年同期比62%増の570億ドル(約8兆9000億円)、純利益は同65%増の319億ドル(約5兆円)と、大幅増収増益だった。また来期・11~1月期の見通しも良好だった。
しかしこの決算発表後のエヌビディア株は下げが続いている。発表直後となった20日のNY株式市場では、開始直後に一時5%上昇したもののその後は売りが増えて3.2%安でこの日を終了した。
先々週に米政府閉鎖が解除されFRBによる早期追加利下げ観測が後退したことで、先週はNY株式市場全体の地合が良くなかった。だが今週になって地合が回復しても、エヌビディア株は下げ続けている。25日の場中には前日終値より一時7%以上低い169ドル台をつけた。これは9月17日以来約2ヶ月ぶりの安値となる。
25日の下げの背景には、Facebookを運営するメタ(銘柄コード:META)がグーグル製の半導体を採用する方向で進めていると報じられたことがある。これが現実になればエヌビディアの競合品がメタによって採用されることになり、今後の業績懸念が浮上した。
エヌビディア株は今年も上昇が続き、10月29日には株価が212ドルを超えて時価総額が世界で初めて5兆ドルを超えた。しかしそこが当面のピークとなり、5兆ドルに留まっていたのはわずか数営業日のみ。そしてわずか1ヶ月弱後の11月25日には160ドル台まで下落してピーク時から20%安となった。時価総額もすでに4兆2000億ドル(約650兆円)付近まで減少した。
すでに何度も報道されていることだが、エヌビディアはAI向け半導体を開発・販売している。2022年暮れにChatGPTがリリースされ世界でAIが爆発的に普及したことで、エヌビディアの業績・株価もその後から現在までの3年間で飛躍的に伸びた。
しかし世界の他のIT企業はそれを黙って見ているわけではなく、今回グーグルが開発したような競合品も台頭しつつある。また今年1月には中国のスタートアップが独自AIのDeepSeekを発表した。DeepSeekは高価な半導体を必要としないため、この発表は一時エヌビディアの業績懸念を高めた。
結果的にはDeepSeekの発表でもエヌビディアの長期上昇トレンドは崩れなかったが、世界では常に新しいテクノロジーが生まれておりエヌビディアの優位性がいつまで続くかわからないことが明らかになった。
エヌビディアのピーク時の5兆ドルという時価総額は、それだけで東証全体の約60%、全ての仮想通貨を合わせた額以上、日本の国家予算の約6倍に相当する。これほど巨大になったエヌビディアに対し市場では「AIバブル」の懸念が高まっており、その懸念通りにエヌビディアの株価が崩壊すれば影響はとてつもなく大きくなるだろう。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。