LINE
4
May

為替市場の波乱の週が終了

user 著者 鳥羽賢

今週は為替市場が大きく動いた1週間だった。

3日の米雇用統計は予想を下回る

3日午後9時半に米4月雇用統計が発表され、予想の前月比24万3000人増に対し発表は17万5000人増と予想を大きく下回った。この統計発表直後に円高・米ドル安が進行して一時は1ドル=151円台をつけ、今週開始直後につけた160円の高値から安値まで8円以上も動いた波乱の週であった。一方米FRBの早期利下げ観測が高まったため、NY株式市場は序盤から大幅高となり450ドル高で終了した。

来週月曜の展望

来週月曜は午後6時にユーロ圏の3月卸売物価指数が発表されます。

日本225(円)

米雇用統計後に先物高

3日は日本の株式市場が休場していたものの、大阪などの日経225先物は取引が行われた。前日のNYダウは322ドル高で終わったが、円高の進行などから3日朝方までに先物は37,000円台まで下落。そのまま日中から夕方過ぎにかけて主に37,900円付近に留まった。そして午後9時半に米4月雇用統計が発表され予想を下回ると、FRBの早期利下げ観測が高まりその後は急上昇。今週の終値は38,300円台だった。

米ドル/円

一時151円台をつける

米4月雇用統計発表前の様子見ムードが強かった3日日中の米ドル/円は、1ドル=153円台前半で横ばい。そして午後9時半には指標が発表され、すでに述べたように予想を下回る前月比17万5000人増だった。発表によってFRBの早期利下げ観測が高まり、直後に急落して一旦は151円台をつけた。その後午後11時に発表された米景気指標も予想を下回り再度151円台をつけたが、4日未明には152円90銭付近で落ち着きそのまま今週を終えた。

WTI原油

約50日ぶりの安値

中東での休戦交渉が続いていることや、今週発表された米原油在庫が予想に反して増加していたことなどを受け今週のNY原油は軟調な動きが続いてきた。3日日中は特に新しい材料がなく79ドル台前半で小動き。しかし夜に米4月雇用統計が発表され予想を下回ると、景気と原油需要の後退懸念が高まりその後は下落。今週の終値は3月中旬以来約50日ぶりとなる78ドル台前半だった。

ビットコイン

米雇用統計後に急騰

3日夜の米雇用統計発表は幅広い市場に影響を与え、仮想通貨市場にも広がった。3日日中のビットコインは910万円付近で横ばい。そして夜になって米4月雇用統計が発表され予想を下回ると、FRBによる早期利下げ観測からビットコインなど仮想通貨には買いが増加。他の金融市場が今週の取引を終える4日土曜朝には960万円をつけ、4日日中も緩やかな上昇が続いている。(注:チャートは米ドル表記です)

この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。

世界の取引チャンスを活かしましょう