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May

利下げ見通し後退でNY株大幅安

user 著者 鳥羽賢

30日のNY株式市場は大幅下落した。

米賃金指標などが予想を上回る

30日午後9時半に賃金の増減などを表わす米第1四半期労働コスト指数が発表され、予想を0.2ポイント上回る前期比1.2%増だった。またその後発表された米住宅指標も予想を上回った。これらの指標によって米利下げ開始時期見通しがまた後退し、NY株式市場は序盤から軟調な展開が継続。ダウ工業平均は570ドルで終了して今年最大の下げ幅となった。なお2日午前3時に米政策金利が発表される予定になっている。

今日の展望

今日は午後9時15分にアメリカの4月ADP雇用統計を発表されます。2日午前3時にアメリカの政策金利が発表されます。

日本225(円)

円安受け上昇

日本が昭和の日で休場している29日に円安が進行して一時1ドル=160円をつけ、政府日銀の介入と思われる円高の動きが観測される事態になった。そして同日のNYダウは146ドル高で終了し、連休明け30日の東京株式市場では日経225平均が378円高の38,312円で寄り付き。前場にはさらに買いが多く入り一時38,600円を超えたが、後場になると下げが続き終値は471円高の38,405円だった。

米ドル/円

再度円安が進行

29日には午前中に急激な円安が進行して1ドル=160円をつけたものの、午後になると政府日銀の介入と思われる急激な円高が起こり一時は154円50銭まで後退した。その後レートは落ち着き30日朝方には156円台前半で推移していたが、日米の金利差から円売り・米ドル買いは止まらず日中からジリジリと円安が進行。夜に発表された米経済指標が予想を上回ったことで円の一段安となり、1日朝には158円に接近している。

ビットコイン

香港ETFが低調で売られる

香港で30日にビットコインETF3本とイーサリアムETF3本が新規上場。しかし初日の取引量が市場の予想を大幅に下回る低調な結果だった。30日朝方は香港のETFへの期待から上昇し一時は1,010万円をつけたビットコインだが、ETFの取引量が伸びていないことが伝わるとその後は日を通して下落。1日未明になっても下げは止まらず、一時は940万円をつけ米ドル建てでも節目の6万ドルを割った。(注:チャートは米ドル表記です)

WTI原油

米生産量が増加で下げる

NY原油は30日午前中は82.5ドル付近で横ばいが続いた後、午後から夕方過ぎにかけて上昇して一時は83ドルを超えた。その後米エネルギー情報局(EIA)が2月の原油生産量を発表し、前月をかなり上回っていた。この統計や中東の休戦交渉への期待が売り材料となり、原油が81ドルまで下がったがすぐに82.5ドルまで戻るなど乱高下気味の動きを見せた。

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