25日のNY株式市場はFRBの利下げ期待で大幅上昇した。
先週終盤から今週にかけて、FRBの幹部複数名が近い将来の利下げを支持する発言を行った。FRBの追加利下げ観測が後退して先週前半は軟調だったNY株式市場だが、これらの発言を受けて地合が回復。そして25日火曜もダウ工業平均は序盤に一瞬だけマイナス圏に沈んだものの、中盤から終盤にかけて大きく上昇。GW連休中以来、約半年ぶりの上げ幅となる664ドル高で終了した。
今日の展望
今日は午後10時半にアメリカの9月耐久財受注が発表されます。
先週金曜と日本が休場していた24日月曜にNY株式市場が上昇したことで、3連休明け25日の日経225平均は488円高の49,113円で寄り付いた。しかし最近になって円安が一服したことから場中は軟調な展開となり、前場から後場にかけて下げが続き終値は34円高の48,659円だった。夕方以降の先物はしばらくの間48,000円台後半で推移した後、26日早朝になると上昇した。
すでに述べたようにFRBの利下げ観測後退や高市政権の政策への懸念などから先週前半までは急激な円安が進行してきたが、先週末や今週になってからFRB幹部が早期追加利下げを支持する発言を行ったことで為替の地合も変わった。朝方に1ドル=156円90銭だった米ドル/円は日中から夜を通して円高・米ドル安が進行。夜には多数の米経済指標が発表されたが軒並み予想を下回ったため、米ドル売り地合は変わらず、発表後には155円台まで下落した。
NZ中銀が26日午前10時に政策金利を発表し、予想通り0.25%の利下げが発表されて金利は2.25%とされた。また同時に発表された声明では、追加利下げに対し消極的な文言があった。25日日中は円高に動き一時は87円30銭をつけたNZドル/円は、その後夜から26日未明にかけて緩やかな円安が進行。そして26日午前にNZ政策金利が発表され追加利下げに消極的な文言があったために発表後に急騰し、一時88円70銭をつけた。
エヌビディアは10月末に時価総額が5兆ドルを超えたが、その後は一転して下げが続いている。また先週は8~10月期決算を発表し良好な内容だったものの、下げを止めるに至っていない。26日はFacebookのメタ社がグーグル製の半導体を採用する検討をしていると報じられたことが売り材料となり、序盤に一時約7%安の169ドル台まで下落。だがそこで下げ止まりその後は反発し、終値は2.6%安の177.82ドルだった。
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